PFCバランスとは健康的な食生活を送るために必要な三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)のバランスのことです。
生活習慣病の予防・改善の指標となる三大栄養素の目標量(厚生労働省推奨)
・たんぱく質:13~20%
・脂質:20~30%(飽和脂肪酸は7%以下とする)
・炭水化物:50~65%
『P=たんぱく質』
20種類のアミノ酸の組み合わせからなる体の主成分のひとつです。視覚、触覚、味覚などの感覚や、さまざまなカラダの機能を補助しており、水分を除くとカラダの約80%を占めています。
たんぱく質が充分に補給されないと、消化・吸収などの内臓機能の低下、代謝の低下、免疫力の低下、筋肉量の減少や肌・髪のトラブルなどにつながる危険性も。1日に体重1kgあたり1~1.5g、トレーニングを習慣的に行う方で体重1kgあたり2g(体重50kgなら100g)を目安に摂取しましょう。
(例)50kgの場合
☺︎ 通常 50kg×1〜1.5g=50〜75g
☺︎ 運動日 50kg×2g=100g
最近は様々な種類のプロテインが売られているため、タンパク質を摂取するためにはとりあえずプロテインと思う方もいると思いますが、プロテインだけに頼り切るのはNGです。
なぜなら、質が大事だからです。
そもそもタンパク質は20種類のアミノ酸から構成されています。
20種の中のアミノ酸の中には、体内で作られない9種の必須アミノ酸が含まれています。
(バリン・ロイシン・イソロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・トリプトファン・トレオニン(スレオニン)・ヒスチジン)
これらが含まれいてるのか、もし含まれていなければ食事から摂取して行く必要があります。
そのためプロテインを購入する際には、タンパク質の含有量だけでなく必須アミノ酸の含有量についてもチェックしておきましょう。
また、タンパク質が取れるパンやクッキー、麺などは
小麦タンパク(グルテン)をタンパク質と含んでカウントしているためオススメしません🙅♀️
『F=脂質(脂肪)』
脂質は体内のエネルギー源になるだけではなく、皮下脂肪として体のクッションになる、ホルモンや遺伝子の材料、栄養素の吸収や運搬、体温調整、栄養素の合成や貯蔵などさまざまな役割を持ちます。1gあたり9kcalと、カロリーがもっとも高いという特徴もあります。
摂りすぎると肥満や高血圧など生活習慣病の要因になりますが、制限をしすぎると、ホルモンバランスの乱れ、エネルギー不足や皮膚炎など、体の不調の要因にもなります。
1日の脂質目標量は男性で約60〜90g、女性で約45〜65gとなります。
肉の脂やマーガリンは避け、不飽和脂肪酸であるオリーブオイルやごま油、グレープシードオイル、魚料理やナッツがおすすめです。
『C=炭水化物』
炭水化物とは、カラダの重要なエネルギー源です。白米、玄米、麺、芋などの主食や、砂糖といった甘いものに多く含まれています。簡単に消化吸収されるものが多く、脂質、タンパク質よりも優先的にカラダや脳のエネルギー源として利用されます。また、水分を多く保持する力があるため、カラダや便の水分コントロールにも関与します。必要以上にとりすぎてしまうと血糖値上昇により脂肪が合成され、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されるおそれがあります。
炭水化物の明確な必要量は個人の体格や活動量によって異なるため、政府も設定していません。目安としては、健康的な成人で、1食あたりごはん茶碗1杯ほどが無難ではないでしょうか。ボディメイク中の方は、茶碗に控えめがよいでしょう。
炭水化物は、糖質と食物繊維に分けて考えることができます。おもにエネルギー源として利用されるのが糖質で、人の消化酵素で消化されにくい成分が食物繊維です。炭水化物は1gあたり4kcalありますが、そのほとんどは糖質のカロリーで、食物繊維にはほとんどカロリーがありません。
食物繊維は消化されにくい特性のため、体内では血中の糖質や脂質の吸収を緩やかにする、腸内の不要なものを絡めとり便として外に排出する、腸内細菌のエサとなり腸の働きを活発にする手助けをしてくれます。 食物繊維は不足することが多いため、海藻やきのこ、こんにゃくなどで積極的に摂取しましょう。